みなさまは、CAといえばどのような方を思い浮かべられますか?
CAというと、どなたも立居振舞や身だしなみがきっちりとしていて言葉遣いや気遣いも洗練されているイメージですよね。そんなCAとして立派に活躍されている方々は、みなさま素晴らしい学歴や経歴をお持ちなのでしょうか?
CAを目指している方の中には、ご自身の学歴や経歴に不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。特に現在在学中の方は、今後の進学について迷われている方も多いかと思います。
この記事では、みなさまの不安や悩みを少しでも解消できるよう「CAになるために必要な学歴と有利なルート」について徹底解説して参ります。
こんにちは、Sachiです。
CAを目指しているみんなに、参考にしてもらえると嬉しいな。
・CAを目指している
・CAになるために必要な学歴について知りたい
・CAになるために有利なルートについて知りたい
CAになるために学歴は必要?
CAを目指している方の中には、このような疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
CAになるには学歴が必要?
大学を卒業しないとダメ?
この疑問への簡潔な回答としては、CAになるには一定の学歴はあった方が良いということが言えます。
やはりCA採用試験を受けるにあたり、どの航空会社においても一定の学歴は求められている傾向にあります。
ただし航空会社によって基準や条件は異なります。ここからは、CAになるために必要な学歴について詳しく説明して参ります。
多くの航空会社は専門学校・短大卒以上の学歴が必要
実際の航空会社のHPに掲載されている、客室乗務員の募集要項を例に見てみましょう。
(1)2021年4月~2023年3月までの間に専門学校・短期大学・高等専門学校・4年制大学または大学院(修士課程)を卒業されている方
(引用)日本航空 2024年度 客室乗務職 応募資格
このように、多くの航空会社では専門学校や短大卒以上の学歴が条件として定められています。
同じく専門学校や短大卒以上の学歴を条件として掲げている航空会社は以下の通りです。(2024年2月現在)
専門学校卒以上 | 短大卒以上 |
<日系> 日本航空(JAL) 全日本空輸(ANA) 日本トランスオーシャン航空(JTA) 日本エアコミューター(JAC) ANAウイングス AIR DO フジドリームエアラインズ(FDA) Peach Aviation | <日系> IBEXエアラインズ |
<外資系> 大韓航空(韓国) エバー航空(台湾) チャイナエアライン(台湾) 中国南方航空(中国) フィリピン航空(フィリピン) ガルーダ・インドネシア航空(インドネシア) | <外資系> アシアナ航空(韓国) シンガポール航空(シンガポール) スカンジナビア航空(スウェーデン) KLMオランダ航空(オランダ) ※短大・エアライン系専門学校卒以上 もしくは同等以上の教育を受けることが必要 |
特に、多くの方が知っているような日系の航空会社の採用を受けるには、専門学校卒以上の学歴が必要であることがわかります。
学部や学科に条件はない
では、大学や短大の学部・学科に指定はあるのでしょうか?
こちらに関しては、どの航空会社も特に指定はありません。文系・理系関係なく、どの学部や学科を卒業された方でもCAの採用試験に応募していただくことができます。
私は外国語を専攻する学部を卒業しましたが、同期の中には社会学部・経済学部・情報システム系の学部卒などもいました。
なんとなく文系のイメージが強いCAですが、多様なバックグラウンドを持つ方々が、それぞれの強みを発揮して活躍できる場だと思います。
今後の進学などに迷われている方は、文系・理系などは特に気にせずに、まずはご自身が興味のある分野を極めてみてはいかがでしょうか。
自信を持って語れる経験をたくさん作ることでCAの採用試験でも存分にアピールしていただけるかと思います!
分野に関わらず、自分が好きなことでスキルや経験を培っていきましょう。
高卒でも受験できる航空会社はある
ここまでCAになるために必要な学歴についてお話しして参りましたが、結局専門学校や短大卒以上の学歴がなければCAにはなれない•••かというと、そういう訳ではありません!
上記の学歴をお持ちでない方々にも、CAへの道はもちろん開かれています。このパートでは、最終学歴が高校卒業以上で応募できる航空会社をご紹介します。
ぜひ参考にしていただき、CAへの挑戦を前向きに捉えていただければと思います。
高卒でも応募可能な航空会社
最終学歴が高卒以上で応募できる航空会社としては、以下が挙げられます。
<日系> ジェイエア 北海道エアシステム <外資系> エティハド航空(UAE・アブダビ) エミレーツ航空(UAE・ドバイ) ※21歳以上 カタール航空(カタール) ※21歳以上 春秋航空日本(日本-中国) キャセイパシフィック航空(香港) |
特徴としては、国内地方路線を主に担当する航空会社や海外をベースとした外資系の航空会社が多くみられます。
このように、高卒でも応募できる航空会社もありますので、高校を卒業していち早くCAとしてのキャリアをスタートしたい方にはぴったりの環境で経験を積むことができます。
高卒でCAを目指すのは現実的?
CAへの道は比較的広く開かれていることが分かりましたが、実際に高卒からCAへの就職を目指して、合格できるのか気になりますよね。
私の回答としては、もちろん不可能ではありませんが、おすすめはしません。
理由は、ただでさえ倍率が高いCA採用試験の中で、強力すぎるライバルが山ほど現れるからです。
先ほどご紹介したリストを比較していただくと分かるように、専門学校や短大卒以上の学歴を持っていた方が、応募できる航空会社の幅が圧倒的に広がります。
そのため、CAを目指す方の多くは専門学校や短大・大学を卒業して、CA内定の可能性を高めた上で受験されることがほとんどなのです。
また大学などで専門的なことを学び、在学中に色んな経験を多く積むことで面接でもご自身をたくさんアピールすることができ、結果的に内定を勝ち取ることができます。
そのため、CAを目指しているみなさまは専門学校・短大・大学などを卒業されることをおすすめします。
それでも、やっぱり高校を卒業してすぐにCAになりたい!という方は
高校在学中に留学を経験されたり、アルバイトで接客の経験を積むなど、CAとして活躍できるような素質を十分アピールできるような経験をされると良いかと思います。
CAになるために有利なルートとは
ここまで、CAを目指すには専門学校や短大・大学を卒業してからの方が良いということをお伝えして参りました。
では、実際にはどのようなルートでCAになられた方が多いのでしょうか?
日系大手航空会社に勤めていた私の経験も踏まえて、解説して参ります。
CAになるための主なルート
大学を卒業して新卒で就職
まず一番メジャーなのは、4年制の大学を卒業して新卒でCAとして就職するルートです。
実際に在籍していた経験からいうと、大卒者の割合は8〜9割ほどだったように思います。
これは単純に、大卒からCAへの就職を希望する学生の割合が多いということもあるかと思います。
ですが、やはりJALやANAなど大手の航空会社などは特に人気が高く、応募する学生も優秀な方が多いかと思いますので、必然的に大卒者を採用する割合が大きくなってしまうのかもしれません。
短大・専門学校を卒業して新卒で就職
次に、短大や専門学校を卒業して新卒でCAとして就職するルートです。
大卒の方よりも2年ほど早くCAとしてのキャリアをスタートできるので、これは高卒からの就職を除くと、最短でCAになれるルートになりますね。
またエアラインに強い学科や専攻がある学校に通うことで航空関係の知識をしっかりと身に付けた上で採用試験に挑むことができます。
ですが、実際のCAの中での割合としてはかなり少ない傾向にあります。
私の場合は、同期25名で1クラスとして、入社時の訓練を受けました。
その25名の中で短大を卒業した同期は、なんと1人!割合でいうとたったの4%になります。(あくまでも私のクラスの場合ですので、ご参考までのデータです)
短大卒の同期は大卒の私たちより年下だったので、みんなの妹キャラとして可愛がられていましたよ!
新卒で就職し、キャリア採用でCAへ転職
最後に、新卒で別の会社に就職し、数年経験を積んだ後にCAに転職するルートです。
いわゆる「既卒採用」の枠でCA採用試験を受けるということです。
このルートを経て、CAになりたいという夢を叶えられる方もたくさんいらっしゃいます!
特に大手の航空会社では、既卒採用でも毎年150-200名ほどの人数枠で募集しているため、もし新卒でCAになれなかったとしても、まだまだチャンスはあります。
実際に同期の中には、ホテルスタッフ→外資系CA→日系CAとキャリアチェンジをして、どんどんステップアップされている方もいらっしゃいました。
社会人として働いてこそ、得られる経験や知見がありますよね。
また経験によっては、即戦力として認めてもらえることもありますので、活かせる経験を積んでから、CAの採用試験に挑戦してみるのもひとつの方法だと思います。
有利なルートはある?
ここまで、CAになるために必要な学歴やCAになるまでのルートについてお伝えして参りました。
では実際、どのルートが一番CAになるために有利なのでしょうか?
結論から言いますと、「これが一番有利」と言えるルートはありません!
•••が、先ほどもCAには大卒者の割合が多いとお伝えしたように
4年間しっかりと大学に通い、幅広い経験を通して自己成長を遂げた方々にはやはり周りを魅了する力があり、面接官も興味を引かれることが多いのは事実です。
大学を卒業することで有利になるとは一概には言えませんが、
数多くいるライバルと少しでも差をつけたい、少しでもCAへの道の可能性を広げたいという方は大学に通って、ご自身の強みをどんどん伸ばしてみてはいかがでしょうか。
しかし、CAの採用試験では、もちろん学歴がすべての判断基準になるのではなく、人となりやホスピタリティ、CAに必要とされる素養などが重視されます。
どのルートでCAへの道を歩むにしても、ご自身が興味のあることや得意なことを極めて自信を持ってアピールできる経験を積み重ねることが何よりも大切です。
どなたにも、CAになる夢を諦めずに、前向きに挑戦していただきたいと思っています!
まとめ
CAになるために必要な学歴や有利なルートについてのご紹介は、いかがでしたでしょうか。
高卒でもCA採用試験に応募できる航空会社はありますが、可能性をを広げるためにも、短大や専門学校卒以上の学歴を持たれることをおすすめします。
また、CAになるのに有利なルートというものは特に存在しませんが、
様々なことを学び、幅広い経験をされている方は面接官の興味も引きやすい傾向にありますので、恐れず色んなことを経験する姿勢を大切にしてみてください。
CAを目指しているみなさまに、少しでも為になる情報をお届けできておりましたら幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ご質問やご意見など、たくさんお待ちしておりますので「Contact」よりお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
CAを目指しているみんなは、学歴に関係なくぜひ挑戦してほしいな。
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